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今を生きる 5 [今を生きる(ちょうどいい)]

大山さんはお母様の言葉に励まされて、元気を取り戻し、一大決意をします。翌日早速、放送研究部へ入部しました。そして、こう言ったそうです

「私に校内放送をやらせて!」

その日から、「○○先生、2階職員室へ」なんて元気のいい声が学校中に響きわたります。クラスに戻ると、みんなが彼女を取り囲んで

「お前今しゃべってただろう」
「恥ずかしい声が学校の外にも聞こえるじゃねえか」

なんて、人の心を傷つけるような罵声を浴びせて小突き回されたそうです。しかし彼女はそんなイジメに負けることなく、放送部を続けて、自分の声を毎日のように学校中に響きわたらせました。

当たり前の様に彼女のドラ声が聞けるようになると、そのうちにいじめは無くなっていったそうです。体育祭の時は、「○年○組の入場ですっ!」なんて始まって、およそ普通の体育祭にはない実況中継までやり始めた彼女に「そんなことまで放送しなくていいよ」と笑って話が出来る仲間がたくさん出来たのです。

自分の声を好きになり、マイクが好きになった彼女はその後、声優、女優の道を選び、活躍し、売り上げたレコードは100万枚。日本コロムビアのゴールドディスクを受賞し、正に100万ドルの声となったのです。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

大山さんが幼かった頃は、お母様は病気を治すかのように病院を回りました。風邪ならいつかは治るでしょう。しかし生まれ持った声はどうにもなりません。

大山さんは学校から帰ると、虐められたことを思い出し、また明日も虐められるのではないかと心配し、次第に元気がなくなっていきました。
愚考とは、同じ事を繰り返し考えて、異なった現実を得ようとする思考です。

「現状が違っていたらいいのに」と思うのは「自分の幸福は、自分以外の周りの環境によって左右されている」「自分で幸福を選べない」という思考です。

大山さんは「仕方がないんだ」とは諦めずに、自分の声の特徴を長所と捉えました。ただ落ち込んで「この状況が変わらないか」と周りが変わってくれる様に期待する事をやめました。

自分から自分を変えていったのです。物事には良いも悪いもありません。本人にとって都合が良いか、悪いか、と感じる心があるだけです。そしてどちらの心も自分次第で選べるのです。

不都合を感じた時は、いつも自分が分岐点に立っていると思う事です。不都合を感じた時こそ、自分の思考を選べるチャンスなのです。それまでの不都合な思考を続けることもできますし、「今」を楽しむことも出来るのです。

思考は実現していきます。今の自分の心のあり様に従って、様々な出来事が引き寄せられています。人生に無駄な物はありません。「不都合だ」と感じている事であっても、全て自分が幸福になる為に用意されているのです。

最初の質問に戻ります。100万ドルの歌声、ミリオンセラー、等と聞くと誰を思い浮かべるでしょうか? ミリオンセラーになる為に必要な物は何でしょう?

きれいな容姿、きれいな歌声、素晴らしいメロディーや素敵な歌詞を思い浮かべた人は、思いこみかもしれませんよ。丸い体に、ドラ声、「ドラえもん音頭」だって、100万ドルです。「あれがなくちゃ出来ない」「これがあればもっと幸せなのに」と不足を感じていれば、どこにもたどり着けません。欲求不満が続くだけです。

人生に「たまたま」はありません。全て自分で思考して選んでいるのです

「自分には良いところが何もない」と思っていてもいいんです。人間は生きているだけで素晴らしいんです。必要な物は全て揃っています。全て自分が持っていることを思い出すだけです。自分は素晴らしいんだと自分を褒めること、自分を信じる事です。何もないと思っている自分が「全て持っているんだ」と気付くチャンスは常に用意されています。

何時どんな時であっても「あ・お・う」と思考し、今を笑い、今の自分を褒める事です。そのように繰り返し思考することで、自然と過去に囚われている自分を手放すようになります。未来の不安も手放すことが出来ます。今を生きましょう。今を楽しみましょう。今を生きることを手放さないでください^^

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今を生きる 4 [今を生きる(ちょうどいい)]

100万ドルの歌声、ミリオンセラー、等と聞くと誰を思い浮かべるでしょうか? ミリオンセラーになる為に必要な物は何でしょう?

大山のぶ代さんは、アニメ「ドラえもん」の声優を26年間努め活躍しました。大山さんは、子供の頃から女の子には似つかわしくないドラ声でした。ドラえもん声そのままなのです。そんな声でも幼少期は元気で明るく活発な女の子だったそうです。

ところが、大山さんが中学生になると事態が変わってきました。
「お前変な声だな」
男の子にそう言われたのだそうです。新しいクラスメイトと一緒に楽しく過ごすはずの中学生活が、声を出すだけでクラス中の笑い物になってしまったのです。

小突いたり、からかわれるだけではなく、授業中等もわざわざ彼女が発言をしなくちゃいけないような状況を作っては、クスクスとみんなで笑い物にするような、陰湿なイジメが続きました。

思春期を迎えた女の子が、同じ歳の男の子にも、女の子にも、ただ声を出すだけで笑われるなんて、どんなに辛かったでしょう。大山さんは次第に口を閉ざして、何も話さない様になっていったそうです。

ある時、母親が大山さんの様子がおかしいのに気付いて聞いてみたそうです

「以前は、『おやつをあげるからちょっと黙っていてちょうだい』、って言うぐらいのおしゃべりだったのに、最近はほとんど何も話さないけれど、どうしたの?」

そう訊かれた大山さんは、学校でのイジメについてうち明けたそうです。

実は大山さんのお母様は、彼女の声を心配していました。大山さんが幼稚園に入学した時のことです。入園式で園長さんが一人一人名前を呼んで、子供達が元気よく「はい!」と返事をする。「大山のぶよちゃん」と呼ばれて元気いっぱいに返事をすると、見ていた父兄がザワザワとしました。

「あの子は男の子?」と話している人に、大山さんのお母様は「女の子ですよ」と答えると「お気の毒に・・・・」と言われて、落ち込んでしまったそうです。女性としての将来を心配したお母様は、大山さんを連れていくつもの病院を回ったそうです。

しかし、どの病院でも「声帯に異常はなく素晴らしく健康な声帯だ」という診断で、医学的に解決できる問題ではない、という事が判ったぐらいでした。

そんなお母様の心配をよそに、彼女は誰よりも元気で、一番のおしゃべりで、人気者で活発な子供として成長しました。余計な心配だったかも、と安心していたお母様は、思春期を迎えた我が子に、その声でイジメに遭っている事を打ち明けられました。

するとお母様は、
「あんたはもっとお利口だと思ってたよ。体は鍛えないと弱っていくんだよ。弱いところをかばっていたら、ますますダメになるのよ。もっと弱くなるよ。もっとどんどん使いなさい」

明るく、元気で、周りの人を楽しくさせる、そんな大山さんを見てきたお母様は、彼女にそう言ったそうです。

さて、大山さんはどうなってしまうのでしょう?

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今を生きる 3 [今を生きる(ちょうどいい)]

「人間は自分が思考しているような人間になる」
過去の反省も、将来の不安も、現状に囚われている人の思考でしょう。

昔は良かった
あの時こうしていれば良かった
あれは失敗だった

といつまで経っても過去にこだわっていたり、

こんな事が起きたらどうしよう
こんな病気になったら、
こんな目にあったら、

といつも先の不安を抱えてる。
それは全て「今の自分」に不満を抱えていたり、満足していない為に、必要以上に過去の自分を責めたり、将来を不安に感じるのです。

どちらの思考も自分の不安や不満に関心を持っているために、「今という現実」に、不安や不満を引き寄せる結果となっています。

「今」に生きて、「今」が楽しく充実していれば、過去や未来に囚われる事はあまりありません。過去はいくら思い悩んでもやり直せないし、未来は今ここに無い自分の心だけが持っている妄想です。人は過去にも未来にも生きられないのです。

「今が充実していればいい」という考え方に抵抗を感じる人もいます。「今苦労して頑張って努力したら、成功にたどり着けるんだ」という思考の持ち主です。

彼は自分の思考通りに、「苦労して頑張って努力して成功を得るでしょう」。あるいは、そう思いこんで成功を得てきたのです。これまでの経験でその方法しか知らなかったという事です。必要のない苦労を抱えるのも、その人にとっては人生に欠かせないアイテムになっているのです。苦労が生き甲斐だといってもいいでしょう。

「今を楽しく生きて成功を引き寄せる」思考の持ち主は、苦労や努力はしません。成功までの課程で、自分がすること全てが、その人にとっての喜びなのです。本人は苦労や努力と感じていないのです。しかし多くの人はその姿を見て「苦労や努力する事こそ成功の秘訣だ」と思いこむのです。

エジソンは電球の発明に10000回以上の失敗を繰り返しました。「そんなに失敗をしているのに、諦めなかったのですか?」と質問されたエジソンは

「質問の意味がわからない。私は失敗したことがない。ただ、うまくいかないであろう1万の方法を発見しただけだ。」

と答えました。エジソンの有名な言葉に

「1%のひらめきがあれば、99%の無駄な努力をしなくてもよい」

とあります。「努力こそ報われるんだ」と思いこんでいた記者は「天才は1%のひらめきと、99%の努力である」と、大衆受けする言葉に勝手に言い換えて広めてしまいました。

愚考とは、同じ事を繰り返し考えて、異なった現実を得ようとする思考です。
思考は実現していきます。今思考していることが実現していきます。もし今までと違った現実を得たいなら、思考を変えるだけです。

方法は簡単です。何時どんなときであっても、充実している、満足していると思考しなおすのです。訳もなく「ありがたい、おもしろい・うれしい」と思考しなおすだけです。自分が足りているという思いが、いずれ足りているという現実を引き寄せます。
過去や未来にには生きられません。今を生きることを手放さないでください。

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今を生きる 2(ちょうどいい) [今を生きる(ちょうどいい)]

「今日は一日笑って過ごせますように」思って家を出て、通勤や会社、同僚、食事、一日中、不都合な事ばかりに気を取られていたら、より強く思考した不都合ばかりが実現していきます。自分の思考の癖を知らなければ、癖を治せません。

そこで、自分の観察日記を付けて、自分が一日どんな思考をしていたのかを知ることです。「待ち合わせに時間に相手が遅れてイライラとした」と日記につけたら、「丁度いい、休息時間だった。ありがたい」と思考し直します。

どのような時にどんな思考をすれば気分良く過ごせるかが日記を通して判ってくると、実生活の中で見つけた不都合も、その場で思考し直すことが簡単になってきます。

今、不都合と思考している事は、繰り返し不都合に感じる将来を引き寄せています。不都合に気付く時こそチャンスです。不都合に気付いた時こそ、自分の将来の選択肢に気付いたということですね。

待ち合わせに遅れた相手に「丁度いい、休息時間だった。ありがとう」とその場で言えるぐらいになれば大したものです。少なくとも不満な顔をしたり責めたりするよりは、その後の関係は楽しく過ごせます。ここで相手を責めれば、いずれ自分も同じ相手の立場を経験します。

自分の都合通りの相手を求める、つまりどんな相手に対してでも、100%を求めていれば、自分も100%を求められます。「お前だって・・・・」と、次第に周りの人は、あなたの欠点探しを始めます。相手はあなたの短所ばかりを見るようになるのです。

「人間は自分が思考しているような人間になる」。全て自分の思考・選択です。不満や愚痴を続ければ、不満や愚痴を言わざるを得ないような現状しか現れてこないということですね。

自分が考えたり話したり関心を持つことに気をつけなければ、その内容が望ましいかどうかとは関係なく、どんな思考もやがて目に見える形となって現実となります。人生を複雑な物にしているのは自分自身にしか過ぎません。

逆をいえば、自分にも相手にも褒め上手が、人生を面白くする秘訣でしょう。人生における出来事の結果や、他人をコントロールすることをやめてみる事です。「70%ぐらいでちょうどいい」と思ってみることです。

自分を不幸にしているのは、これまでの経験から不都合を感じる思考の癖がついているだけです。思考の癖を治すだけで、いつでも自分は幸福になれるという事です。

幸福は自分で選べるんだ。自分を幸福にできるのは自分だけ。自分の幸福は周りに求めたり、周りに決められる事ではなく、自分以外の何も必要ないんだ。と、全て自分の力で幸福を選んでいける事に気付くことです。

思考の癖を直す方法は?

簡単です。新しい癖を付けるのです。何時どんな時であっても「ありがたい、おもしろい、うれしい」と新しい思考パターンを繰り返すだけです。

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今を生きる 1(ちょうどいい) [今を生きる(ちょうどいい)]

「人間は自分が思考しているような人間になる」
こういった言葉は多くの書籍に書いてあります。朝起きてベッドから出るか、会社に行くかどうか、何時に昼食をとるか、何時に寝るか等々、習慣的な行動であっても、まず思考があります。

「今の自分」は過去の思考の結果でしかありません。そして今、思考している事が未来においても実現します。人は好都合も、不都合も自分で思考して、より強く思考したことが実現していくのです。自分の心のあり方に従って実現していきます。

思考には癖があります。ある出来事に直面した時に、怒ったり、泣いたり、笑ったりと、これまでの経験と得た知識から、自分の思考パターンに従います。潜在意識の中には「こういう時は怒ればいいんだ」「こういう時は怒るものだ」といった思考パターンがインプットされているのです。

好都合か不都合かと感じるのも思考パターンでしかありません。「天気が良いと傘が売れない、雨が降ると靴が売れない」と考えるか「天気が良いと靴が売れる、雨が降ると傘が売れる」と思考するのは、自分自身でしかありません。幸福を感じるか、不幸を感じるかも、自分が選んでいるのです。

夏の暑い時期に雨が降って「イヤだなあ」と思うか「これで少しは涼しくなって丁度良い」と思うか。 「現状が違っていたらいいのに」と思う思考パターンは、常に心の中に不都合を感じる癖がついています。「自分を不幸にしているのは今の現状だ」という思考は、「自分の幸福は、自分以外の周りの環境によって左右されている」つまり「自分で幸福を選べない」という思考です。これでは、結局いつまでたっても欲求不満なだけです。

夫が、妻が。上司が、部下が。等と愚痴を言っても、自分の都合のいい人間に相手が変わってくれる事はほとんどないでしょう。しかし、多くの人が自分以外の周りが変わる事に思考と時間を費やして人生を終わらせてしまいます。多くは強い力関係を利用して、相手を服従させる事に費やされます。「妻はこうあるべき」等といった固定観念を押しつけてみたり、客という立場を利用して店員や企業に無理を押し通す程度です。

そしてそれが「ああ、楽しかった!」等と思えることはありません。無理が通ったという満足ぐらいでしょう。

自分の都合で相手が変わらないように、自分も相手の都合で変わることはありません。つまり誰も自分の思考を変えてはくれないし、現状を見て好都合か不都合かを選ぶのは自分の勝手なのです。

これはとても大切なことです。

夏の暑い時期に雨が降って「これで少しは涼しくなって丁度良い」と思う自由もあるということです。「幸福か不幸かは自分で決められる」ということです。

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